最近、利上げってよく聞くけどよぉ、
結局、利上げしたらどうなるのよ。
おい、そこの人カス。わかりやすく教えろ。
犬畜生の分際で...なんて生意気な!
※しばしの間、小芝居にお付き合いくださいませ。
【本記事の信頼性】
- 投資アドバイザーが執筆した記事を読んだことがある。
- 商学部卒。マクロ経済学の単位を落としたことがある。
- 金融機関での勤務経験なし。
- 犬を飼ったことはない。
利上げとは
そもそもよぉ、利上げってなんなのよ。
利上げとは、米連邦準備理事会(FRB)や日本銀行など、各国の中央銀行が政策金利を引き上げることだよ。
待て待て、人カス。
いきなり意味不明な単語が続出だぜ。
日本銀行はなんとなくわかる。日本の銀行だな。
・米連邦準備理事会(FRB)
・中央銀行
・政策金利
こいつらは一体なんなんだ。
所詮は犬畜生よのう!
簡単に説明していくね。
まず、中央銀行とは、銀行の銀行を意味するよ。
つまり、メガバンクや地方銀行にお金を貸したりする、政府の銀行だ。日本の中央銀行は日本銀行になるね。
米連邦準備理事会(Federal Reserve Board)ってのも、要は中央銀行だね。
厳密に言うと、中央銀行ではなくて、中央銀行の機能を有する一組織ってとこかな。
政策金利というのは、中央銀行が設定する短期金利のこと。この金利は、金融機関の預金金利や貸出金利などに影響を及ぼすんだな。
だから例えば、政策金利の利上げを行うと、民間の金融機関の貸出金利や預金金利が上昇するから、企業は中央銀行からお金を借りるのを控えるようになる。
貸出金利が上がるってことは、借金の利息が増えるということ。
嫌でしょう? だから、企業は無理して借金をしなくなるんだね。
はい、用語説明終了。
なぜ利上げをしているのか
また、そもそもの話なんだけどよぉ、
どうして利上げしてんだ?
色々な要因はあるけど、米国でインフレ(物価の上昇)が起きているからだよ。
で、インフレ度合いを把握するのに重要な指標がCPI(Consumer Price Index)なんだ。
インフレしてるから
人カスはホント略称が好きだな。
ちゃんちゃら意味がわからねえぜ。
CPIは日本語で言うと、消費者物価指数だよ。
この値は、消費者が購入する商品やサービスの価格が前年の同月と比べて上がったか下がったかを表していて、その国の物価の動きを調べるときに使われているんだ。
単にCPIと言うときは、大体はアメリカのCPIを指すことが多いよ。
アメリカは世界経済の中心で、アメリカのCPIの変動と世界経済は密接に関わっているからね。
で、このCPIの上昇・下降を材料に、FOMC(Federal Open Market Committee)で専門家が話し合って、利上げするか否か決定するんだ。
おいおい、またワケのわからねえ用語が出てきたぜ...
FOMCというのは、金融政策を決定する会合のことだよ。そういうものがあるんだと知っておけばそれでOK。
FOMCの位置づけは図の通り。さっき説明したFRBもあるね。
FRBやFOMC、その上にあるFRS、それらがまとまって中央銀行的な機能を果たしているんだ。
まあ比較的どうでもいい話だから、頭の片隅に。
少し話を戻して...
FOMCの結果は世界の株価や為替に大きな影響を与えるので、世界中の投資家から注目されているんだ。
FOMCの議長は皆さんご存知、パウエル氏。
彼の会見内容・発言はとても重要で、株価や為替、世界中のマーケットが反応するんだ。
なんか最近、月一回ぐらい、株価や為替が急に動く時があるでしょう?
これ、大体パウエル氏の仕業。
2023年7月12日に発表した、6月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比の上昇率が3.0%なんだ。
ほーん。
で、3.0%って言うけどよぉ、それ高いの低いのかわからんぞ!
上昇率が2%以下であれば、経済は安定して成長していると考えられているよ。
だけど、2%を超える上昇となった場合、景気が過熱して企業業績の悪化や個人消費の落ち込みにつながるとされているんだ。
じゃあ今はインフレなんだな。
まあそうだね。
ただ、図を見てもらえばわかるけど、インフレは鈍化していると言えそうだ。
インフレの原因
で、アメリカはなんでインフレしてんだ?
昨今のインフレの原因は大きく二つあると考えられているよ。
- 移民政策
- 新型コロナウイルスの感染拡大
それぞれ説明するね。
移民政策
1つ目の原因は、「移民政策の影響」だよ。
アメリカは移民大国で「人種のるつぼ」とも呼ばれているのは知っているよね。
「人種のサラダボウル」とも言われてるな。
そのため、アメリカ経済は世界中から集まった人々で成り立っているわけ。
だけど、2016年にアメリカ大統領に就任したトランプ氏が「移民政策」を打ち出し、移民をメキシコに送り返したり、移民の入国を難しくしたんだ。
この政策によってアメリカの移民が減少し、労働力が不足してしまったんだね。
新型コロナウイルスの感染拡大
2つ目の原因は、「新型コロナウイルスの感染拡大」だよ。
新型コロナウイルスの感染拡大によって店舗の休業等で解雇された人が増えたんだけど、その後、徐々に経済活動が回復していく中で、雇用が思うように進まなかったんだ。
カットモデルやってたワイの知犬もクビになったみてえだ。
今は、人カスに媚売って日銭を稼いでんだとよ。
こういった具合に、もともと移民政策の影響で労働者が不足していたところに新型コロナウイルスによる労働者不足が重なってしまって、アメリカでは深刻な人手不足が発生しているんだね。
人手不足になると、需要と供給の関係から、労働者が受け取る賃金が高くなっていくね。
賃金の上昇は、企業にとってコストの増加になるから、その分だけモノやサービスを値上げしないと利益が出なくなる。
結果、物価が上昇(インフレが起こる)していくわけ。
利上げするとどうなるの
やっと本題かよ...
ホントに知りたい情報を出し惜しみするテンプレ流用思考停止クソブロガーか、おめえは!
ごめん...(この犬畜生が!)
FOMCが利上げを発表すると、なんか知らんけど為替とか株価とか、仮想通貨の値が上下するよね。
本章ではその理由と、利上げをした結果、
- 為替(ドル円)
- 株価
- 仮想通貨
これらが、どうなるのか解説していくよ。
と、その前に。
世の中のお金の流れを理解しておくことがとても大切。この大枠を理解しておくと、以降の解説の理解がスムーズになるよ。
ガルルルルッ、また焦らしやがって!
早くしろ!
世の中のお金の流れ
まず、この図を見てほしい。世の中のお金は大きく言って、
- 安全資産
- リスク資産
の二つに分類することができるんだ。
安全資産というのは、価値が安定していると考えられる資産のことだよ。例えば、見ての通り銀行預金は安全資産に分類されるよ。
銀行預金の100万円が、翌日105万円になったりすることはないよね。
つまり、価値が安定しているということだよ。
逆に、リスク資産というのは、儲けることもあれば損をすることもある資産のことだよ。
100万円分の株が、翌日105万円になったりすることは...あるな。
で、世の中のお金というのは、金利の高低によって、安全資産に流れるか、リスク資産に流れるか決まってくるんだ。
ほーん。なんで?
例えば、銀行の定期預金の金利が5%だったとしよう。(現在、日本の定期預金金利は0.002%ほどなので、この数値は金利が高いと言えるよ。)
さて。この時、イッヌだったら安全資産とリスク資産のどちらを持っていたい?
安全資産じゃねえの?
ただ銀行に1000万円預けておくだけで、年間50万円の利息をゲットできんだぜ?
そういうことだね。
つまり、金利が高い状況では、お金は安全資産に流れるよ。
じゃあ逆に、定期預金の金利が0.002%だとしよう。
イッヌ、どうする?
アホか、株とか買うに決まってんだろ。
預金してても金増えねえんだぜ。
ということ。
まとめると、
金利が高い状況では、お金は安全資産に流れる。金利が低い状況では、お金はリスク資産に流れる。
けどよ、日本は今低金利だって聞いたことがあるぜ。
なのに、日本人は貯金ばっかしてんだってな。おかしくねえか?
・・・(お財布事情やマネーリテラシーの有無によるよ!)
※理論と現実は往々にして異なるものなのです。
※「金利が高い状況では、お金は安全資産に流れる。金利が低い状況では、お金はリスク資産に流れる。」←これはしっかり覚えておきましょう。
人カスさぁ・・・
利上げすると
世の中のお金の流れの仕組みを踏まえた上で、
- 為替(ドル円)
- 株価
- 仮想通貨
これらが、利上げをするとどうなるか説明していくよ。
為替(ドル円)
ドルを保有する・円を保有するということは、ざっくり言って銀行預金としてお金を保有している状態ということ。
ってことは、安全資産ってことだな。
で、「金利が高い状況では、お金は安全資産に流れる。金利が低い状況では、お金はリスク資産に流れる」に加えて、
お金は、金利が低い国や地域から、高いところに流れていく性質があるよ。
確か今は、アメリカの金利は高くて、
日本の金利は低いんだよな?
なので、人々は金利が高いほうで預金や資産運用をしたいと考えるね。
結果、円よりも米ドルの需要が高まるので、円の価値が下がり米ドルの価値が上がる、円安ドル高になるよ。
パウエル氏が利上げを宣言するたびに、円安にふれるのはこういう仕組みだったんだ。
利上げをすると、円安ドル高になる。
株価
株ってことは、リスク資産だな。
さっき説明したように、利上げするということは安全資産にお金に流れるということなので、リスク資産の需要は低下する。
なので、教科書的に言うと、
利上げをすると、株価は下落する
でもよ、アメリカは利上げした状態を維持してるよな。
なのに、最近ニュースじゃ日本企業の株価は軒並み上がってるじゃねえか。
株価の変動は色々な要因が絡んでいるので、一概には言えないけれど。
と前置きしつつ、
さっき少し話したかもだけど、最近、利上げの上昇率が鈍化しているんだ。
つまり、このことから利上げムードから徐々に利下げムードに転換しつつあることが伺えるんだ。
じゃあ、利下げをするとどうなるんだっけ?
リスク資産にお金が流れる!
ということ。
仮想通貨
仮想通貨もリスク資産だな。
なので、
利上げすると、仮想通貨は下落する
とは、なかなか言い切れない。
なんでやねん。
噛みつくぞ!
仮想通貨、また、その界隈であるweb3はまだまだ新しい領域で、革新的な技術が発表されれば、期待感が増して仮想通貨が上昇したりするし、
一方で、ネガティブなニュースが流れれば、簡単に下落してしまうんだ。
なんや、ギャンブルやないかい。
ボラティリティ(価格の変動)が大きいと言っておこう!
だけど、さっきも言ったように、現在利上げムードが弱まりつつあるんだよ。
ということは、
大局的に見れば、リスク資産にお金が流れんだな。
もうわかったっての。
加えて、仮想通貨の代表格であるビットコインは2024年4月頃に半減期を迎えるんだ。
半減期?
半減期ってのは、ビットコインの発行量を減らすイベントのことだよ。
ビットコインは有限なので、流通量が減ると、そのぶん価格が上昇するんだ。
さらにさらに、2024年度末にはビットコインの価格が125,000ドル(約17,000,000円)まで上昇すると予想する専門家もいるんだ。
2023年7月時点のビットコインは4,300,000円だから、だいたい4倍だね。
ってことは、買った方がいいんじゃねえの?
どうやってビットコインは買うんだ?
まずは取引所で口座開設だね。
イッヌでもわかるように解説してるから、参考にしてくれよな!