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グレートプリテンダー ラズブリウト 3期の感想【Taipei Rendezvous】

グレートプリテンダー

*本ページにはプロモーションが含まれている場合があります。

ついにグレートプリテンダー3期『GREAT PRETENEDER razbliuto』の配信が開始されました。

いわゆる1期2期の配信は2020年でしたから実に4年ぶりの新作です。

2020年、Nexflixで配信されているアニメを片っ端から視聴していたところ、偶然出会ったのがグレートプリテンダーでした。当時、コンゲームというジャンルに全く馴染みのなかった僕はすぐにグレートプリテンダーのとりこになりました。こんな面白いアニメがあったのかと。

それからというもの、グレートプリテンダーが影響を受けたスティングオーシャンズ11といった過去の名作も見るようになり、一気にコンゲームものが好きになりました。

というわけで、本作『GREAT PRETENEDER razbliuto』の配信開始はとても楽しみにしていました。

が、結論を言うと、やや肩透かしを食らった感じでしょうか。グレートプリテンダーは最後までどんでん返しのある物語なので、「Taipei Rendezvous」は種をまいている段階だと信じたいものです。

あらすじ

はじめに、あらすじを確認をしていきましょう。

本作は、ローランのかつての仲間・ドロシーが記憶を取り戻していく過程をフィーチャーしたものです。

第1章は台湾を舞台にした「Taipei Rendezvous」。台湾社会の裏ボス・王の部下であるジェイとドロシーが恋に落ちるストーリーです。

王はかつて金髪クソヤローとドロシーに騙された苦い過去があったため、ジェイを利用してドロシーに復讐しようと試みます。

ジェイはボスである王を選ぶか、恋仲にあるドロシーを選ぶのか……というのがTaipei Rendezvous。

感想

なんだかややこしく、おなじみの爽快感もあまりない。というのが率直な感想です。

物語がややこしい理由は5つほど考えられました。

  • ジェイが、王とドロシーの間で板挟みの状態にあり、言動の意図が読みにくい
  • 弟分の林が頻繁に裏切るので、どちらの味方かわかりにくい
  • 真人、アビーが本筋に絡んでくるかと思いきやそうでもない
  • 場面がころころ変わり、状況把握に疲れる
  • 台湾人の名前が覚えにくい

さきほどドロシーにフィーチャーした物語だと書きましたが、はっきり言って第1章の主人公はジェイです。

ドロシーが主人公だと思って見ていると、まずここでつまずきます。前作を見ている人ならドロシーの恋人=金髪クソヤローという先入観があるのでなお混乱するでしょう。

そのうえ、ジェイは王とドロシーとの間で板挟みの状態になっているので、言動の真意が読みにくい。ドロシーから「私と王のどちらを選ぶか」問われた際、ジェイはどちらもと答えており、両者に対して実際本音を言っているのかもしれませんが釈然としません。

ジェイがドロシーを救う動機も弱い気がします。ワンナイトラブの相手をそこまで助けてあげたいと思うものでしょうか。そういった経験が皆無なので僕にはよくわかりません。ドロシーにベタぼれしてしまったんだよ!と言われればそれまでですが。我、識者に教え求ム。

スプリットタンが特徴の弟分・林はしょっちゅう裏切ります。臭豆腐にスタンガンを忍ばせてくれたかと思えば、スタンガンで襲ってきたり、これらの動機も不明瞭な印象がありました。(暗示するシーンはあったと思いますが、印象付けが弱いかなと)。あと、キャラデザ的に女性かと思ったら男性キャラでした。逆に秘書のキャラデザは男性チックですが実際は女性です。このあたりも視聴者を混乱させるポイントだったと思います。

エダマメが登場してきた時は彼も何か作戦に絡むのだろうなとワクワクしましたが、実際そんなことはありません。ただの台湾の観光客です。アビーも楊と過去に仕事をしたということで顔見知りですが、第1章ではそれ以上の関わりはありませんでした。ここらは、今後の展開に期待したいところです。

また、場面が頻繁に変わるのも見ていて疲れました。台湾だの京都だの大阪だの神戸だの台北だの……。今、どこでこいつらはどういう利害関係者なのだ?と混乱することもしばしば。

あと、これは個人的な問題なのですが、台湾人の名前が覚えにくい。誰が誰のことを言っているか把握しきれないので、実は誰誰が裏で繋がっていたことが判明した時のカタルシスがイマイチでした。まあ、これは僕がちゃんと覚えればいい話ですね。

若干酷評のようになっていますが、こき下ろしたいわけではありません。

グレートプリテンダー1期2期はCase1~Case4まで見て初めて見事に絡み合うマジックが明らかになったように、3期でも同様の、いやそれ以上の展開を僕は期待しています。第1章を見ただけでグレートプリテンダーという作品を評価するのはあまりにも早計なのです。

Intermission1-204:12頃のスクラップブックの背表紙を見るに、章の構成は1.台湾、2.京都、3,大阪、4.沖縄(たぶん)と推測されます。

今後の壮大な展開に期待大です。

それと、WIT STUDIOによる色彩豊かな街並みと建造物のデザインは見事でした。見ているだけでワクワクさせてくれる絵です。いい仕事してます。

配信はDMM TVのみです。ぜひ。

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